2015年11月18日水曜日
2015年11月11日水曜日
魚の手づかみ
毎年秋になると上賀茂神社で写生会があった、私は絵心が全くないので、絵とはいえないようなものをとにかく早く書き終えて先生に出し、逃げるように加茂川に一目さん。
水がやや冷たく感じられる頃だが、腕まくりをし、ズボンを託しあげて、石の多い瀬に立ち込み、石の下に両手をそっと差し込んで探る。
魚がいると指先の感触でわかるので逃がさないように掴み取る。両手に一匹ずつの時も少なからずあった。
魚はほとんどがハヤでアブラハヤなども少し混じった、獲物はもちろん夕食のおかず。
加茂川には現在でも意外にたくさんの魚がいる。しかし、昔はもっと多かったのだろう。今でもやればきっととれると思うのだが、そんなことをしている子供を見たことがない、ましてや年寄りは残念ながらいない。
以上で「川の魚」のブログは終了です。
続いて「雑草」のブログを始めます。「川の魚」は40種余り
でしたが、「雑草」は200種余りあります。ぜひ御笑覧下さい。
ライギョ
私の最も好きな魚で、今も庭で飼っている。平成17年6月25日池に落ちていたビニル袋の中に入ってしまってもがいているのを拾って帰ったのだが、そのとき15センチだったものが10年たった今40センチ強になって元気にしている。自然の池であれば1メートルくらいになっているであろうと思うと申し訳ない気はするのだが、さりとて、逃がすのは惜しいというのが正直な心境。
ライギョは時折口先を出して空気呼吸をする。しばしば水面の水草の間でポカンと浮いていることが多い。
我が家のライギョは、魚肉はもとより牛肉、豚肉、鶏肉と何でも食べる。とりわけ蛙が大の好物、腹がへっていると棒の先の洗濯鋏にはさんだ蛙に、ガバッと跳び上がって食いつく。
かつて大阪の樟葉は今のような都会ではなく、浅い小さい沼がたくさんあって、そこへライギョ釣りによく行った。タコ糸に大きな鈎を結び蛙や鮒をかけて何組か岸辺に沈めておき、時々見回って、糸が張っていればライギョがかかっている。
こんなことがあった、仕掛けたあたりでガバガバと大きな音がするので見に行くと、かかったライギョに別のライギョが食いついたのだ。食いつかれたライギョの横腹には大穴があいていた、共食いをするのだ。成魚が仔魚を食うのはよくあることだが、同種の成魚同士が共食いするのはそう多くあることではない。
学生時代、学園祭でライギョを唐揚げにして串にさしたのを売ったらよく売れた。生は寄生虫が怖いが、ピンクがかったきれいな身をしている。
ライギョの親は見かけによらず子煩悩で、深泥が池で、大きなライギョがたくさんの子を連れて泳いでいるのを時々見た。小さい子はしばしば水面で呼吸をするので、この集団がくると水面がブクブクと一面に泡立ちすぐにわかる。4~5センチの子は赤褐色でチョロチョロと泳ぎ、これでは外来魚に食われてしまうのはもっともだと思う、親は強くても小さい子は弱いのだ。ライギョも今や数少ない魚となってしまった。
2015年11月8日日曜日
チチブ
数センチ程度とヨシノボリと同じくらいの大きさだが、こちらの方がやや太っているように思う。色は黒っぽく美しいとは言えない。由良川河口でハゼ釣りをしていると時折かかってくる、石川県の手取川河口にもたくさんいた。京都桂川の吉富にもいる。どこにでもいるようだが、以外に本名では呼ばれていない、ハゼの仲間は皆ハゼとかゴリで片付けられてしまう。小さいが煮付けるとなかなか旨い。
ヨシノボリ
昔は加茂川にたくさんおり、ゴリとよんでいた。小学生の頃、割り箸の先に縫い針を4本くくりつけて、これでゴリを突いてたくさん捕り、夕食のおかずに食べたが、小さいけれどこれがなかなか旨い。
夏の繁殖期になると雄は鰭に色がついて美しくなるので水槽で飼った。ひょうきんな顔をしており、なかなかかわいい。縄張り意識が強く、口を大きく開けて互いに威嚇しあい、大きい方が石の下の一等地を占領する。水槽で飼うのは難しくはない。
しかし、川の水質には敏感なようで、石に家庭排水の水垢がついているような所にはいない。
2015年11月4日水曜日
メダカ
メダカが絶滅危惧種になったとは本当に驚きだ。確かに以前たくさんいた池や川に今はほとんど全く見あたらない。姿が見られるのは、メダカを大切にしている神社・仏閣の池、外来魚の心配のない細流、山の田の溝などに限られてしまった。メダカの減少は、農薬や都市化の影響ばかりではなく、ブルーギルやブラックバスがいたるところで見られるようになってしまったことの方がより大きな原因なのではないかと私は思っている。水面をすいすいと群れて泳いでいるメダカは、これら外来魚にとっては見過ごすことのできない好餌なのだ。
幸いメダカは小さな容器で簡単に飼え、専用の餌も売っているので、増殖は極めて簡単だ。私も今、何とかたくさん増やそうとがんばっている。増殖のための必須要件は、光と水草だ、光が当たれば水草は成長し、幼魚の隠れ場となり親に食われてしまうことも少ない。玄関など光不足の屋内で増殖させるのはなかなか難しいのではないか。
モツゴ
子供の頃はクチボソといっていた。モツゴではピンとこない、やはりクチボソだ。モツゴは「持つ子」で、何か生態的な意味があるのだろうが、クチボソは、口の小さい体を表すストレートでわかり易い名だ。モツゴもすっかり姿を消してしまった魚の一つである。流れの強いところにはおらず、ほとんどは池や沼の止水域にいる。口が小さいので小鈎に赤虫で釣った。梅酒を漬ける瓶を机の上に置いて飼ったことがある。電灯に集まるウンカやパンクズなどをやるとプチップチッと音を出しながら食べる、それが面白かった、勉強よりはるかに面白かった。さすがにモロコの仲間だ、食べるとなかなか旨い。
2015年11月1日日曜日
ムギツク
体はせいぜい15センチ程度、胴は太く丸太状、黒い縦腺が入っており、なんとなく飼いたくなるような独特の美しさのある魚だ。桂川の吉富あたりでよく釣れる。何でも食うようだがミミズは好物のようだ、口が小さいので鈎は小さいのがよい。
ホンモロコ
今や幻の高級魚となった。中学生の頃、浜大津の突堤でアカムシを餌にして杭周りをねらうとよく釣れ、春にはホンモロコ狙いの釣り人がかなりいた。
12~13センチほどでモロコの仲間としては大きく、それに食べると旨い、モロコの仲間は皆旨いがこの魚は特に旨い。しかも大きい。琵琶湖の特産種だと思っていたが、かなり以前から関東地方などでも見られるようになっているそうだ。生態系に悪影響を及ぼす魚とも思えないので、数としても分布域としても更に広がってもらいたいものだ。
2015年10月28日水曜日
ホトケドジョウ
あまりなじみはないが、口ひげ8本の小さなかわいいドジョウだ。
2~3度出会ったのは京都北山の細い川の脇の水溜まりで水底の落ち葉に紛れていた。千葉県下でも似たような所で見たことがある。数センチと小さく、ドジョウとしてはずんぐりした感じで動きはゆっくりしている。
田圃にも居るようだが見たことはない。今の田圃ならよほど水のきれいなところで、かつ、あまり高水温にならないところでないといないのではないか。
水槽で飼いやすいそうだ。姿がかわいい上に、名が名だから食べるのは気がひける。ブルーギル
害魚としてはブラックバスの方が有名かもしれないが、私は専門的な根拠は何もないけれど、他の魚の卵や稚魚を食うという点でブルーギルの方が在来の魚に及ぼす影響は大きいと思っている。それに、なにしろ数が多い。繁殖力がものすごいのだろう。
琵琶湖の浜大津に何十年振りかでタナゴを釣りに行ったところ、ブルーギル以外の魚は一匹も釣れず、あちらでやってもこちらでやっても数センチのブルーギルばかりが次から次へと掛かってくる。湖岸にはいったいどれくらいの数がいるのだろうかと恐ろしいくらいだ。浜大津近くのなぎさ公園には釣ったブルーギルを捨てるための箱が置かれているくらいだ。ここでは、密度が高いせいか、皆数センチの小さいものばかりだ。小さくても釣り上げるとほとんどのものは鈎を飲込んでいる。
琵琶湖のみならず京都ではどの川にも池にもブルーギルがいる。全くもって腹立たしい魚だが、丈夫で姿がよいので水槽で飼うには適している。
2015年10月25日日曜日
ブラックバス
私はブラックバスをねらった釣りはしたことがないが、大きいのは50センチを越えるものがいるようだ。
雑魚を釣っていて釣れてくるのはほとんど10~20センチ程度。桂川でも岸辺の水面近くを30
センチ級がゆっくり泳いでいるのをよく見かる。ブラックバスがいる所には大抵ブルーギルもいて、両者はセットでいるのではないかと思ってしまう。アメリカではバス類は食用にされているようだが、日本では食べる習慣がないだけで、いずれ料理法が開発され、有名な芸能人が「これはうまい!」と言ったりすればたちまち食べる人が増えるのではないか。などと思っていたのだが、つい先日琵琶湖博物館に魚の写真を撮りに行き、昼食のため館内のレストランに入ってメニューをみたら、なんと「ブラックバス丼」、「ナマズ丼」とでているではないか。女房と二人で両方を半分ずつ食べてみたら、共に大変旨かった。お世辞ではなく実力で大変旨かった。ねばり強く提供し続けていれば、そのうちにクチコミで広がり、食するに足る魚だと認 められていくのではないかと思った。いずれブルーギルも俎上に上るに違いないと期待している。
フナ
子供の頃は、田の水口や水路にドジョウなどと一緒にたくさんの小鮒がいた。私の親戚が山陰腺の八木に住んでいるが、昔、そこでは田の用水路に面した家では、フチと称して水路の底を少しだけ掘って深くしておき、秋に田の水が落ちるとそこに小鮒が取り残されてしまう。これを甘露煮にしたものを毎年食べさせてもらった。
鮒は、40センチを越えると大物で、それは大抵ゲンゴロウブナ(ヘラ鮒)だが、そのような大物は昔はなかなか釣れなかった。しかし今はそれほどでもない、鯉と同様川相や水質が鮒に適したものになってきたのだろう。桂川では40センチ級もさほど珍しくはない。
2015年10月21日水曜日
ヒガイ
京都にいた頃、琵琶湖の疎水取り入れ口でハエやモロコなどの雑魚をミミズ餌でねらっているとそれらに混じって時折釣れてきた。関東では埼玉県渡瀬川の三国橋あたりで釣れた。関西の魚と聞いていたが分布域が広がったのだろう。繁殖期には婚姻色で顔や腹のあたりが薄いピンク色になってなかなか美しい。大きさはハヤより少し大きく20 センチくらいなのがいる。同じ場所で、体の色が黒っぽい、これもそれなりに美しいアブラヒガイというのが釣れることもあった。
大量には捕れないが、食べるとなかなか旨い。明治天皇が旨いといわれたので鰉と書くのだそうで、天皇陛下が旨いと言われたのだから、私たち庶民にとって旨いのはあたりまえだ。ハス
小型のものはハヤと区別するのが難しいが、10センチを越える頃になるとわかるようになってくる。下あごの先が上向きにほぼ90度曲がって、代わりに上あごの先が下あごの突出を受け入れるようにへこんでくる、30センチほどになるとその特徴が明確に現れる。
琵琶湖から放流用のアユに混じって各地に広がったようだが、利根川にもいた、水面の小魚の群がとび跳ねて逃げるのはハスかブラックバスだが、昔はブラックバスはいなかった。水面の小魚の動きでハスがいることがわかったものだ。滋賀県の野州川ではコオロギやバッタを餌に水面を流して釣った。また、瀬田の唐橋のあたりでは、なぜかコイ釣りの吸込み仕掛けに30センチ級がかかってきたことがあった。塩焼きが旨い魚だ。
2015年10月18日日曜日
ハクレン
関西では見たことがないが、利根川では繁殖期に栗橋のあたりに集結して、たくさんのハクレンが水面で一斉にジャンプするのが毎年のように新聞紙面を飾る。普段は栗橋よりもう少し下流にいるようで、私も佐原でコイ釣りをしていたときに50センチ程度の奴を2~3度釣ったことがある。大きさの割に引きはそれほどでもないのは、頭ばかりで下半身が貧弱だからなのだろう。しかし、巨大なのもいるようだ、佐原の岸辺に死体となって転がっていたのは1
メートルを遙かに越える大物で、体幅があるのでよけい大きく見えた、漁師か誰かが捨てていったのだ。
メートルを遙かに越える大物で、体幅があるのでよけい大きく見えた、漁師か誰かが捨てていったのだ。
ハヤ
海の魚・川の魚を問わず、魚には地方名が多いのだが、同じ京都の中でも所により人によりハエ、オイカワ、ヤマベ、ハイなどと呼び方が違う。京都というエリアよりもっと狭いエリアごとに呼び名が異なるようだ。16~17センチになると大物で、こんなのは大体美しい雄で口辺に白く堅い追星がついていることが多い。雌ではそれほど大きいのは見たことがない。
2015年10月14日水曜日
ニゴイ
宇治川の宇治橋あたりは、怖いような水量・流れだがそこに大きいのがいる、吸い込み仕掛けで30号のおもり、竿をしっかり固定してねらうときっと釣れる、50数センチと型もそろう。ニゴイの引きが強いのは最初の一のしだけで、後は大した抵抗もなく上がってくる。
しかし、大きいだけに最初の突っ走りはかなりのもので、私はリールつきのまま竿をそっくり持って行かれたことがある。竿尻に尻手糸をつけておいた方が無難だろう、魚種は何でも良いから大物をという方にはおすすめである。
食用には向かない。積極的な臭みなどはないが、特段の味がなく、なにより小骨の多いのがいけない、私は何でも食べる方だが、よほど小さいもの以外ニゴイは食べない。
ナマズ
ライギョと共に私の好きな魚だ。水槽で飼っていると昼間はプラスチックハイプの中でじっとしているが、夜になるとすばらしい、ゆらゆらと泳ぎ回る姿は実に美しい。体が柔軟でパイプの中でほとんど定位置のままくるりとUターンすることができる。体中に感覚器官があるのかどうか、体の後ろの尾に近い当たりに餌の魚肉が触ると瞬間的にくるりと回転して食べる。大食漢である、30センチほどのナマズを飼っている水槽に数センチの生きたモツゴを24匹夕方に入れたら、夜のうちに全部食べて朝には一匹もいなくなっていた。肉食の魚に共通するが、水槽で飼うときは水質管理に留意しなければならない。水質だけでなくストレスにも弱いように思われる、明るすぎたり、しばしば棒でつついたりすると、人の円形脱毛症のように頭の上がカビたようになってくる。ストレスのためなのかどうか学問的なことはわからないが、薄暗く静かにしておかないとこのようなことになってしまう。
2015年10月11日日曜日
ドンコ
私の好きな魚の一つだ。普段は小魚が集まる岸辺の草陰や石垣の隙間などにじっとしていて、小魚が目の前に近づくと電光石火飛びかかる。時には底の泥に身を隠して目と頭の上だけを出していることもある。
こんなことがあった、一つは、中くらいのドンコが蛙をくわえたのはよいが、飲み込むことも吐き出すこともできず、腹を上にしてひっくり返っていた。捕まえて蛙を引き出してやるとドンコはよろよろと泳いで行った。蛙は死んでいた。
もう一つは、加茂川のドンドン(堰のこと)下の深みの岩の間をミミズの餌でさぐっていたら20センチ級の大物が釣れた。肩にヤスで突かれた傷跡があったが、餌を食うほどの元気もので、鈎をはずそうとしたらいきなり左手の親指に食いついた。ドンコの歯は小さいのがいっぱい生えているだけなのだが、噛む力が強いので、後から見ると指の腹にじわりと血がにじんでいた。ドンコはほとんど頭ばかりだが、肉は身離れもよく大変旨い魚だ。ドジョウ
この魚も昔はどこにでもいた、田の溝などには必ずいた。秋に田の水が引くと、水のなくなった溝の泥をスコップで掘り返し、土塊の中からドジョウを拾い集めたものだ。私の小学生の頃は食糧難の時代で、学校から帰ると毎日のようにドジョウ捕りに出かけ、捕ったものは夕食のおかずにしていた。しかし、昭和30年代末になって経済成長の波が田圃の隅々にまで押し寄せて来た結果、どこのドジョウも皆ゲンゴロウを連れてあの世へ引っ越してしまった。
かつてはどこにでもいたドジョウだが、飼うとなると意外に難しい、数年前にやってみたのだが、水槽で飼っても、庭に掘った池に放しても、数ヶ月で死んでしまう。
これは魚屋で買ったものだからというわけではないように思える。よくはわからないが、水が動かないのが最大の理由ではないかと思っている。
2015年10月7日水曜日
タナゴ
詳しい分類は知らないがタナゴの仲間は10数種類あるようだ。子供の頃琵琶湖では、どこでもいくらでも釣れた、ヤリタナゴが多くタビラ、アブラボテ、バラタナゴなどが主であったとおもうが、どんな種類であってもボテと称して皆がバカにしていたものだ。浜大津競艇場の観覧席最前列から湖面をのぞくと、たくさんのタナゴが見え、サシムシ(ウジムシ)を餌に竿を出すと次から次へといっぱい釣れた、全部ヤリタナゴで、タナゴとしては大きい方であった。15年前に関東から京都に戻ってきて、何十年ぶりかで浜大津に娘を連れてタナゴ釣りに行って驚いた。タナゴは一匹も釣れず、ハヤもモロコも釣れず、全部が全部小さなブルーギルばかり、今や琵琶湖の湖南はブルーギルが席巻して、タナゴなど在来の小魚を釣ることはできないのではないか。しかし、今でもバラタナゴなら桂川の吉富で釣れる。このタナゴは小型で美しいので水槽で飼うのにちょうどよい。タナゴは小さく苦いので、昔も食べる人はほとんどいなかったが、私はその苦さが好きで、から揚げにしてよく食べた。魚嫌いの父親もなぜかタナゴのから揚げは食べた。
タモロコ
6~7センチの小さな魚で、10センチ近くにもなれば大物だ。昔は加茂川の加茂橋のあたりのゆっくりした流れに立ち込んで、ブタクサという雑草の茎の中にいる虫で釣ると、ハヤなども混じって何十匹と釣れた。宝ヶ池でも同様にたくさん釣れた。
2015年10月4日日曜日
スナヤツメ
見たのは何回かだけだ。中学生の頃、遠足で大阪であったか兵庫県であったか忘れてしまったが、里山のような所で栽培か自然かわからないがジュンサイがたくさん生えている小さな浅い池がいくつかあって、その横の小川にいた。また、大人になってから、千葉県房総半島の大福山を流れる小川にもいた、いずれも浅い小石混じりのきれいな川で、10匹以上が絡み合うように集まって砂に頭を突っ込みながらくねくねと泳ぎながら何かをしていた。スナヤツメであることは中学生の頃すでに知っていた。網も何も持っていなかったので捕らえることはできなかったが、後で調べると、鰓穴が七つ鱗も顎も胸鰭も腹鰭もない特殊な魚であることがわかった。琵琶湖の水族館でスナヤツメはいないか尋ねてみたら、あれは成長すると餌を食べなくなる、従って飼育はできないのだということであった。しかし、先日京都水族館に行ったらごくごく細いのが水槽の中に一匹だけいた、餌は食わなくてもかなりの日数は生きているのかもしれない。飼ってみる気も食ってみる気もしないが、しかし何か興味を引かれる魚である。
スゴモロコ
八木、吉富当たりの桂川で今でも釣れる、ミミズ餌がよい。肌が白っぽく、キラキラしているような感じのきれいな魚で、数センチのものが多いが15センチくらいのも時折釣れる。大型は数少ないが、小型でも身が締まっていてとても旨い魚だ。
2015年9月30日水曜日
シマドジョウ
砂地を好むようで、昔は加茂川にもよくいた、ドジョウのように田の溝や泥の中にはおらず、水の澄んだ砂地主体の川にしかいなかったように思う、池では見たことがない。
大きいドジョウ程にまではならないが、15~16センチのものはいた。髭はドジョウの10本に対しシマドジョウは6本。白地に黒褐色の模様が縦一列に入っており、背中にも模様があって美しい、驚くと素早く砂に潜ってしまう。シマドジョウもよく食べた、ドジョウより身がしまっていて旨かったように思う。
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