見たのは何回かだけだ。中学生の頃、遠足で大阪であったか兵庫県であったか忘れてしまったが、里山のような所で栽培か自然かわからないがジュンサイがたくさん生えている小さな浅い池がいくつかあって、その横の小川にいた。また、大人になってから、千葉県房総半島の大福山を流れる小川にもいた、いずれも浅い小石混じりのきれいな川で、10匹以上が絡み合うように集まって砂に頭を突っ込みながらくねくねと泳ぎながら何かをしていた。スナヤツメであることは中学生の頃すでに知っていた。網も何も持っていなかったので捕らえることはできなかったが、後で調べると、鰓穴が七つ鱗も顎も胸鰭も腹鰭もない特殊な魚であることがわかった。琵琶湖の水族館でスナヤツメはいないか尋ねてみたら、あれは成長すると餌を食べなくなる、従って飼育はできないのだということであった。しかし、先日京都水族館に行ったらごくごく細いのが水槽の中に一匹だけいた、餌は食わなくてもかなりの日数は生きているのかもしれない。飼ってみる気も食ってみる気もしないが、しかし何か興味を引かれる魚である。
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