2015年10月11日日曜日

ドジョウ


この魚も昔はどこにでもいた、田の溝などには必ずいた。秋に田の水が引くと、水のなくなった溝の泥をスコップで掘り返し、土塊の中からドジョウを拾い集めたものだ。私の小学生の頃は食糧難の時代で、学校から帰ると毎日のようにドジョウ捕りに出かけ、捕ったものは夕食のおかずにしていた。しかし、昭和30年代末になって経済成長の波が田圃の隅々にまで押し寄せて来た結果、どこのドジョウも皆ゲンゴロウを連れてあの世へ引っ越してしまった。

かつてはどこにでもいたドジョウだが、飼うとなると意外に難しい、数年前にやってみたのだが、水槽で飼っても、庭に掘った池に放しても、数ヶ月で死んでしまう。

これは魚屋で買ったものだからというわけではないように思える。よくはわからないが、水が動かないのが最大の理由ではないかと思っている。

ちなみに、ドジョウの髭は10本、大きいのはおよそ20センチ、太く、腹は黄色みを帯びている。こんなドジョウをもう一度見てみたいものだ。


 

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