2015年10月14日水曜日

ナマズ


ライギョと共に私の好きな魚だ。水槽で飼っていると昼間はプラスチックハイプの中でじっとしているが、夜になるとすばらしい、ゆらゆらと泳ぎ回る姿は実に美しい。体が柔軟でパイプの中でほとんど定位置のままくるりとUターンすることができる。体中に感覚器官があるのかどうか、体の後ろの尾に近い当たりに餌の魚肉が触ると瞬間的にくるりと回転して食べる。大食漢である、30センチほどのナマズを飼っている水槽に数センチの生きたモツゴを24匹夕方に入れたら、夜のうちに全部食べて朝には一匹もいなくなっていた。肉食の魚に共通するが、水槽で飼うときは水質管理に留意しなければならない。水質だけでなくストレスにも弱いように思われる、明るすぎたり、しばしば棒でつついたりすると、人の円形脱毛症のように頭の上がカビたようになってくる。ストレスのためなのかどうか学問的なことはわからないが、薄暗く静かにしておかないとこのようなことになってしまう。

釣りは夜の置き鈎が効果的だが昼間でも釣れる、田に水が入る頃に産卵のために溝に上がってくるのでその頃がねらいどきだ。しかし、寒い冬にも釣れることがある、1月に木津川でニゴイをねらっていたらナマズが釣れて驚いた、埼玉県の川でも冬に釣ったことがある、いずれも卵を抱えた大物であった、雌は産卵の春に備えて冬でも餌をとっているのかもしれない。

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