害魚としてはブラックバスの方が有名かもしれないが、私は専門的な根拠は何もないけれど、他の魚の卵や稚魚を食うという点でブルーギルの方が在来の魚に及ぼす影響は大きいと思っている。それに、なにしろ数が多い。繁殖力がものすごいのだろう。
琵琶湖の浜大津に何十年振りかでタナゴを釣りに行ったところ、ブルーギル以外の魚は一匹も釣れず、あちらでやってもこちらでやっても数センチのブルーギルばかりが次から次へと掛かってくる。湖岸にはいったいどれくらいの数がいるのだろうかと恐ろしいくらいだ。浜大津近くのなぎさ公園には釣ったブルーギルを捨てるための箱が置かれているくらいだ。ここでは、密度が高いせいか、皆数センチの小さいものばかりだ。小さくても釣り上げるとほとんどのものは鈎を飲込んでいる。
琵琶湖のみならず京都ではどの川にも池にもブルーギルがいる。全くもって腹立たしい魚だが、丈夫で姿がよいので水槽で飼うには適している。
どのくらいの大きさになるのか知らないが、20センチ位でも体に厚みがでて、釣ると糸鳴りがするほど強烈に引く。琵琶湖湖北のキャンプ場へ孫達と一緒に行った時に手の平くらいのを釣って焼いて食べたが、なかなか旨く子供達も食べた。広く一般の人に食してもらうにはどうすればよいのだろうか。